近年のドローンの登場やDXの推進などもあり、3Dスキャナーを知っていると言う人も増えてきました。
しかし、土木・建築業界から普及がはじまったこともあり、3Dスキャナーはあくまでも企業が業務で使うものといった認識をもっている人も多いのではないでしょうか?
このブログでも3Dスキャナーに関する話をたびたび扱っていますが、やはり土木・建築業界や工場での活用、映像業界での作品づくりといったものが多く、3Dスキャナーを少し遠くに感じてしまった人もいるかもしれません。
そこで今回の記事では私たちの生活にも関係する3Dスキャナーの活用例についてご紹介したいと思います。
じつはこんなにある!身近な3Dスキャナーの活用事例
寝具・マット
心身の健康のためには睡眠の質が大切ですが、寝具の良し悪しはその睡眠の質に大きく影響します。
枕やマットレスの大きさや固さ、形状など利用者にピッタリフィットした寝具があれば睡眠の質の向上が見込めるでしょう。 そんな最高の寝具を作るために3Dスキャナーが活用されています。
頭や体の形状をスキャンしたり、寝ている時の圧力を調べてデータ化することで、その人にピッタリあった寝具が作れます。
WBCでの活躍が記憶に新しい大谷選手も睡眠の質にこだわる一人です。
大谷選手の寝具を作っている寝具メーカー・西川は3Dスキャナーを使い120万点ほどの身体データを計測しジャストフィットさせているそうです。
歯科治療
人間の口の中は人によって形が違う上に外から見えにくく全容を把握することは困難です。 そのため歯科治療は歯科医師のスキルに依存する部分が大きいです。 しかし、3Dスキャナーで口腔内をスキャンすれば見えづらい場所の状態を事前にしっかりと把握できるため大変便利です。 また、スキャンしたデータから口腔内を3Dモデルとしてモデリングし、精度の高い差し歯やマウスピースを即座に制作したり、矯正など時間のかかる治療の経過を事前にシミュレーションするといった活用も可能です。
フィットネス
かつてZOZOタウンが提供していたZOZOスーツをご存知でしょうか。
ZOZOスーツは特殊な服とカメラを組み合わせることにより自宅でも簡単に身体をスキャンできる優れた製品でした。
残念ながら2022年にZOZOスーツのサービスは終了していまいましたが、その技術は受け継がれ、今はアメリカを中心にフィットネスサービス「ZOZOFIT」として提供されています。
ZOZOFITはZOZOスーツで培ったボディスキャン技術を使い、体型を記録することで自身の体型の変化を知り、肥満対策やボディメイキングなどトレーニングに活かせます。
まとめ
私たちに身近な3Dスキャナーの活用事例をご紹介しました。
個人向けのサービスでは寝具制作のように体をスキャンして、その人にフィットした形を調べるといった用途に利用されることが多いです。
身長や体重、体の形状など一人ひとり違います。
一昔前ならばお金をかけてじっくり調べなければわからなかったような情報も3Dスキャナーを使えば、瞬時にデータ化しそれを活かした製品開発に繋げることが可能です。
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