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点群データの活用事例をご紹介します 〜運転支援やデジタルツインでも活躍〜



点群データはモノの構造をそのままデジタル空間に再現できるという性質から、さまざまな活用方法が生まれています。  

このブログでも何度か活用事例を取り上げていますが、新しい活用事例が登場したのでご紹介したいと思います。


運転支援システム




最近の自動車は自動運転車に限らず自動ブレーキシステムなどの運転支援システムを搭載することが多くなってきました。


この運転支援システムの目となり活躍するセンサーの一つとして、3Dスキャナーなどの点群データが取得できる機器が搭載されています。


3Dスキャナーとリアルタイムの点群データ分析システムの組み合わせにより、歩行者や対向車、障害物を判別し、スピードなど車を適切な状態に保ってくれます。


こうした技術は自動運転システムでも利用されているため、点群データの活用はこれからますます進んでいくことが期待されます。


慶應SFC「デジタルツイン・キャンパス」


慶應義塾大学SFCではソフトバンクと協力して校舎のデジタルツイン(現実空間をバーチャル空間上に再現すること)である「デジタルツイン・キャンパスラボ」として設立しました。


5Gなどの最先端技術を活用した次世代の情報インフラの研究に活用されるとのことです。


このように物理空間と仮想空間を相互に連携させることで問題発見や課題解決に役立てることができます。


とくにデジタルツインのような街並みや構造をリアルに再現した空間ならより現実に近い環境で研究が可能となるためメリットは大きいです。


国土交通省MMSデータ公開


国土交通省はMMS(モービルマッピングシステム)によって集めた三次元点群データを提供しています。


道路管理の効率化を図るために2018年から集め始めたデータですが、これらを活用してそのほかの課題解決に役立てられることが期待されています。


データの取得には1kmあたり5100円ほどの料金がかかってしまうとのことですが、貴重なデータを手に入れるまたとない機会なので、データ活用のアイディアをもつひとはぜひ役立てましょう。



まとめ


点群データ活用事例を最近の事例を中心に紹介しました。


3Dレーザースキャナーや点群データ活用の広まったおかげで、点群データを公開して分析に活用してもらおうといった動きも増えてきました。


現実の地形をリアルに再現したデータはデジタルツインとして実証実験やシミュレーションなどにも利用されています。

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