3Dレーザースキャナーではスキャンした物体の形状を点群データとして扱うことは、今までの記事で何度かご説明しました。
しかし、そもそも点群データとはどのようなデータなのでしょうか?今回の記事では点群データとは何か解説します。
点群データとは?
点群データは点群という名前からもわかるように、(x,y,z)座標からなる点の集合をまとめたデータです。
たとえば3Dスキャナーであれば光を使い現実の物体をスキャンし、数十万から数百万の座標データの集合として3D空間上に物体の形状を再現します。
点群データの何が優れているのか?
正確な形状の表現
点を組み合わせて形状を作るので、小さな凹凸まで正確に表現が可能です。
また、色のデータと組み合わせることでさらに表現の幅を広げられます。
高精度
3Dスキャン技術の発達で数十万から数百万にも及ぶ点データを扱えるようになりました。
そのおかげで非常に精度の高い点群データを得られます。
堅牢性
点群データはその性質から、一部のデータが欠損しても情報全体がダメになるということがありません。
欠けた部分のデータを改めてスキャンして埋めたり、または形状から予測して補うといったことが可能です。
汎用性
点の集合というシンプルなデータなので応用の幅が広いです。
建築データやデジタルアーカイブ、シミュレーション用のモデル、ゲーム用のデータとして扱うなど多くの分野で活用できます。
まとめ
3Dスキャナーやその活用と密接に関わる点群データについて解説しました。
点群データは(x,y,z)のデータを持つ点の集合であり、物体の形状を3D空間上へ再現するため利用されています。
シンプルなデータでありながら高い応用性を秘めており、土木建築、映像、工業、ゲームなど幅広い分野での活用事例があります。
活用事例についてはこのブログでたびたび取り上げていますので、よろしければ関連記事もご覧になってください。
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