3Dスキャナーには卓上に設置したアームを動かすアームタイプやハンディタイプなど様々なバリエーションがあり、屋内での利用例も多いんです。
中には、手で持てるサイズの小さな部品を計測してCADデータを作成。リバースエンジニアリングに役立てるといった事例もあり、ものづくりの現場でも少しずつですが浸透しています。
非接触タイプなのでスキャン対象を傷めずに計測できる3Dスキャナの強みはこういった構造解析などでも活かされています。
用途やサイズに合わせたスキャナーで効率よく作業!
3Dスキャナには数種類のタイプがあり用途に合わせて使い分けるが一般的です。
部品や小型の彫刻であれば卓上アームタイプ。船の部品のような大きめのものであれば地上設置タイプの3Dレーザースキャナーを使うといったように現場に合わせてスキャナーを選ぶのが一番です。
設置の際に3Dレーザースキャナーによる室内の計測をすることで、間取りを適切に把握しスペースの有効活用なんてことも・・・
3Dプリンタと高相性!スキャンから実物の出力がスムーズに!
3Dスキャンと3Dプリンタは相性が良く、セットで活用されていることがあります。
職人が作った木型をスキャンして、そこから3Dプリンタでプロトタイプを制作することで、試作品用の金型のようなコストのかかるものを準備する必要がなくなり、時間と費用の節約に繋がります。
アーティストが作った作品をそのままPCに取り込んでモデルデータを修正するなんてことも簡単なので、既存のものをスキャンして追加パーツを設計・出力したり、需要が少ない部品やワンオフの部品づくりにも利用されます。
アーティストの繊細な作品をデジタル化
映画などで使われる3Dモデルの中にはアーティストが描いたキャラクターデザインから粘土模型を制作し、それを3DスキャンしてPCに取り込むという過程を経て制作されるものもあります。
職人や芸術家のもつ技術と最新テクノロジーの融合によって、よりクオリティの高い表現を実現しています。
まとめ
製造現場でも3Dスキャナーは活躍しています。
3Dプリンタのような3D技術を活かしたものであれば、同じく3Dを扱う3Dレーザースキャナーでも恩恵を味わうことができるので、これからの3D技術の発展がそのまま3Dスキャナーの活用の幅を広げることにも繋がるでしょう。
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