広がる3Dデータの利用!国土交通省が都市データを公開
- 株式会社テアレク
- 2023年10月13日
- 読了時間: 2分

国土交通省によって2023年2月に公開された「PLATEAU SDK(ソフトウェア開発キット)」をご存知でしょうか?
「PLATEAU(プラトー)」は国土交通省が主導するプロジェクトで、日本全国の3D都市モデルの整備やオープンデータとしての活用などを推進しています。
今回公開されたデータは集めた3D点群データをもとにモデリングされたもので、Unreal EngineとUnityというゲームエンジン向けに無料配布されています。
今回の記事ではこのPLATEAU SDKについてご紹介します。
国土交通省がゲームエンジン向けの都市データを公開

なぜ国土交通省がデータを配布するのか?
国土交通省は何年も前からMMS(モービルマッピングシステム)と呼ばれる3Dスキャナーやセンサーが搭載された自動車を使って都市データの収集・活用に取り組んできました。
今回配布されたデータはこうして集めた成果の一部です。
ゲームエンジンってことはゲーム専用?
ゲームエンジンという名前からゲーム専用と勘違いしがちですが、ゲームエンジンを使えばゲーム以外のアプリや映像作品、シミュレーターなども制作可能です。
もとはゲーム専用に開発されたものですが、ゲーム制作に要求される高度なシステムを搭載していった結果、3Dを汎用的に扱うための代表的なソフトウェアへと成長しました。
メタバースやデジタルツインをあと押し
国土交通省がデータを公開する目的にはメタバースやデジタルツインといった3D空間の活用を後押しするねらいがあります。
こうしたデータの活用は3D都市モデルを使った年間のマネジメントやサステナブルなまちづくり、まちづくりのデジタルトランスフォーメーションなどいわゆる「Society5.0」を実現するための基盤となるでしょう。
・メタバース ・・・ 仮装空間上に作られるバーチャルな世界のこと ・デジタルツイン ・・・ 現実空間にあるものを仮装空間上に再現すること ・Society5.0 ・・・ 国が提唱するサイバー空間と現実空間を高度に融合させた次世代の社会のこと
活用例

・ゲーム開発
・メタバース、デジタルツイン
・災害対策
・シミュレーター
PLATEAUプロジェクトのデータは以上のような分野で活用できます。 MITライセンスのため比較的使いやすいと言えるでしょう。
まとめ:ご自身の業務と相談するのが大切
国土交通省のプロジェクト「PLATEAU(プラトー)」が公開しているゲームエンジン向けSDKについてご紹介しました。
ゲームエンジンで使えるということでクリエーターを中心に話題となったプロジェクトですが、ゲーム以外の用途でも活用が可能です。
興味をもたれた方はぜひダウンロードして実際に試してみてください。
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